保険ビンボー脱却② ~「がん保険」を考える
家庭のある者にとって、自身に万一のことがあり残された家族の生活費や進学費用のことなど考えるとこれが最大のリスクかもしれません。遺族厚生年金や遺族基礎年金があるといえども、十分なものとは言えないでしょう。死亡保障や収入保障は必要だと思います。
もう一つ、身近なところで「がんのリスク」統計によっては2人に1人はがんにかかる、そして日本人の死亡原因1位は「がん」です。
近年の医療技術の向上に伴い、入院日数は減少しています。
allabout.co.jp
入院日数が減少しているのであれば、大したリスクじゃないじゃないかと思われますが、ことに「がん」にかんしてはそうも言えないようです。
入院日数が減るということは、通院治療が長くなることを意味します。長期戦を強いられることもあります。
前回高額療養費制度があるため、入院では多額の出費にはならないという話をしました。しかし、がん治療には「保険適用外の治療も多い」「退院後の通院治療」なにより「精神的不安」という普通の疾患とは違う側面があります。
それを助けてくれるのが「がん保険」ではないかと思います。
がん保険の特徴は
①基本的に保険料が安く、
②がんと診断されたときに一時金が給付されるため
③保険外診療や差額ベッド代、通院の負担を心配しなくてよく
④治療に専念できる
という点です。
ちなみに私が入っているのはこちら
www.fwdlife.co.jp
私が入ったのは2014年ですので、商品が多少異なります。
特約をたくさんつけると保険料が高くなるので、主契約+先進医療でいいのではと思います。
ちなみにこの保険、「初めてがんと診断確定された後の保険料の払込みは免除されます」ということで保険料の心配をせずに治療できるのも特徴。
まとめ
「がん保険」は一考の価値あり。
保険ビンボー脱却①
例えば自動車事故。
万一他人を死傷させた場合には刑事的にも民事的にも多額の賠償責任が発生します。万一、私みたいな40代サラリーマン、妻一人、子供二人いる大黒柱を自動車事故で死傷させた場合、およそ賠償額は8000万円だそうです。自賠責保険から3000万円はあるとしても、とても償える額ではありません。
(こちらを使わせていただきました。)
それを担保するのが「自動車保険」
安い保険料で大きなリスクを担保してくれますのでほとんどのドライバーは加入します。
前回、医療保険について思うことを書きました。日本は高額療養費制度があるため、入院ではそれほど大きな出費になることは多くなく、一定の貯えがあれば医療保険はいらないのではということを書きました。
でも、不安だという方のために私が考えるものを書きたいと思います。
《医療保険》
「都道府県民共済」がおすすめ
私は広島なので「広島県民共済」の「入院保障2型」に加入しています。加入しなくてもいいとも思うのですが、これについては妻がやめさせてくれません。
【保険料】
2,000円 / 月
年間保険料は2,000円×12=24,000円
都道府県民共済のいいところは割戻金が毎年返ってくるところです。
昨年の場合、7,735円返還されましたので、実質年間保険料は16,265円でした。
これくらいなら、負担してもいいかなと思える金額だと思います。
【給付】
実際私が入院した際の保険金は
入院 10,000円/ 日×9日=90,000円
手術 100,000円
合計 190,000円
もう、十分過ぎます・・・
仮に手術がなく、5日入院でも50,000円は保険金として給付されるので、入院したからと言って人生を狂わすほどのお財布のダメージにはならないと思います。
全ての都道府県にあるわけではないので申し訳ないのですが、もし医療保険を安く抑えたいというのであれば一考の価値はあると思います。
大きなリスクの話ができませんでした。次回に続くにします。
保険ビンボー②
前回の続きです。
入院や事故に遭ってもそれなりの保障があれば安心です。しかも、支出よりも保険給付のほうが大きければちょっとしたボーナス?でうれしいものです。
しかし、それまでに毎月保険料の支払いをしているため、その保険料を考慮する必要があります。
【医療については私の入っている保険の特約】
医療については特約部分ですので、その特約部分のみ計算に入れます。
総合医療特約 【入院給付金 1日 7,000円】 保険料 2,919円
入院一時給付特約【特約給付金額 10万円】 保険料 1,280円
毎月の医療保険部分の支払額 2,919+1,289=4,199円
1年間の支払額は 4,199×12= 50,388円
2年間の支払額を見ると 50,388×2=100,776円
3年間の支払額を見ると 50,388×3=151,164円
ここで、何か気づきませんか?
私が病院の窓口で支払った額は
病院の窓口で支払った額 130,572+13,680=144,252円でした。
3年分の保険料と窓口支払額がほぼ同じです。
4,000円ずつ毎月積み立てていれば、保険に入らなくても医療費は賄えたことになります。たくさんの保険給付を受けたいというのであれば別ですが、医療保険で医療費を補填するということだけを考えるならば、医療費を負担できるくらいの貯えがあるのならば医療保険は不要だというのが私の考えです。
いざというときには保険に助けられますが、実際に保険事故が起こって初めて助けられるわけであって、何もなければ永遠に保険料を払い続けることになるのです。
日本の社会保障制度には素晴らしいものがあります。高額療養費制度によって、多額の出費を強いられることもありません。
今一度、医療保険を見直してみてはいかがでしょうか。
おい、お前はその全否定する保険に入ってるじゃんか!と思いましたよね。
この保険、私は即刻解約したいのですが、付き合いというものがありまして…
残念ながら継続中なのです。
でも、やっぱり心配という人もいると思います。私なりに入っていたほうがいいんじゃないかな?という保険はあります。
これはまた次回に。
つづく
保険ビンボー①
私は普段の仕事柄、極力難しい言葉を使わずに、しかも難解なことを難解と思わせないように伝える努力をしています。今回から保険について考えたいのですが、専門的なワードは極力排除し綴りたいと思います。ですから、専門的なことにつきましては他のブログさんや保険会社にお任せしたいと思います。
ということで、今日は医療保険について思うことをお伝えします。いざというときに備えて様々な保険があります。身近なところでは、終身保険、定期保険、医療保険、がん保険など多くの方が加入しているでしょう。私の同僚の中には、よくわからんけど保険ビンボーで貯蓄できないと嘆く者もいます。
その保険、必要かい?
私は「リスクの高いものには保険でヘッジ」そうでないものには入らない、そのお金を貯蓄に回したほうがいいという考えです。
あったりまえじゃねーか、と思われると思いますが、意外とできていないものです。
そこで、医療保険とがん保険の必要性を考えます。
Q.医療保険は必要か?
結論 いらない
貯蓄があれば医療保険はいりません
入院して医療費が結構かかった。あー保険に入っててよかった、出費も抑えられたし儲けもでたし。大いに助けられることもあります。
さて、そこでおよそ3年前に網膜剥離で緊急入院し、手術したときを振り返ります。リアルな数字で考えます。
【医療費】
普通のサラリーマン家庭であれば、実際にかかった医療費の3割を窓口で払うことになります。
私の入院でいうと
保険適用分(690,200+22,480)×30%=213,804円
個室利用料38,880+6,480=45,360
食事7,360+460=7,820
合計 266,984円
結構な出費になります。医療保険に入らないと大変です。
でも、そんなことはありません。日本の医療保険制度は素晴らしいです。
【高額療養費制度】
医療機関や薬局の上限額を窓口で支払った額がひと月で上限額を超えた場合に超えた金額を支給する制度です。基本は現物支給です。(つまりキャッシュバックではなく、直接健康保険や国民健康保険から医療機関に支払われます。)
一般的なモデルケース
年収約370~約770万円 の場合 上限額=80,100円+(医療費-267,000)×1%
私の場合にあてはめると
①11月25日~11月30日分
上限額=80,100+(保険分合計690,200-267,000)×1%=84,332円
食事負担金と個室利用料は別途になるので
84,332+食事7,360+個室38,800=130,572円
②12月1日分
これは1日分の請求で高額療養費には届きませんので通常の3割負担
保険分合計22,480×30%=6,744→6,740
6,740+食事460+個室6,480=13,684円
病院の窓口で支払った額 130,572+13,680=144,252円
【医療保険】
入っててよかった、
医療保険からの給付金 合計 429,000円
【保険差益】
429,000-144,252=284,748円
入院して、手術して280,000円以上儲かりました笑
不幸な目に遭って、利益が出て喜んでいいものか…
ということで、次回に続く
たこやき
前回の続きです。
なぜ、価格が下がるのがチャンスなのか?
ドルコスト平均法なんて難しい言葉は置いておいて考えます。
【問題】1000円持っています。1つ100円のたこ焼きは何個買えますか?
答えは10個
では、そのたこ焼きが翌月50円に値下がりしたら何個買えるでしょう?
答えは20個
2か月の間に2000円で30個のたこ焼きをGETできます。たこやき1個の平均価格は66.6円でした。
【問題】2000 円持っています。1つ100円のたこ焼きは何個買えますか?
答えは20個
もう、2000円使ってしまったので翌月はたこ焼きは買えません!
2か月の間に2000円で20個のたこ焼きをGETできます。たこ焼き1個の平均価格は100円でした。
これがつみたての力なんです!
①値段が下がるとたくさん買えます。
②仮に値段が高いときにまとめて買ってしまうと平均購入価格は高いまま。
③値段が高い時と低い時に買うことで購入単価は平均化されます。
つみたてNISAに置き換えると、毎月同じ金額を投資することで、①価格が低いときにたくさんの投資信託を買い付けることができます。また、②仮に価格が上昇しても一括で購入することによる高値掴みのリスクを抑えることができます。
20年や30年といった長期で保有することを考えれば、多少の価格変動は当然のことだし、むしろ価格の下落はチャンスと捉えるべきだと思います。要するに、20年後、30年後に上がっていればいいわけだから、のんびり構えていればいいのです。
つみたてNISAどれ買えばいいの?②
前回の続きです。
前回はつみたてNISAで私が買い付けているものの1つを紹介しました。本日は2回目です。
②eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
日本を含む先進国ならびに新興国の株式に投資し、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして運用を行います。
なんだか難しいので簡単に言うと、「これ1つ買い付けるだけで、全世界の株式に少額ずつ、分散投資できるよ」ということです。
(eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)目論見書より)
アメリカが中心ですが、これ一つで全世界に分散投資できるのはメリットです。しかし、日本が6パーセント含まれていますので、これをどうとらえるかです。eMAXIS Slim全世界株式(日本を除く)もあります。今後日本が成長するととらえるならばアリでもいいし、アメリカのような力強さはないよと判断するなら日本を除いてもいいと思います。
③eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
こちらは最近ポートフォリオに加えました。ちなみにポートフォリオとは「金融資産の組み合わせのこと」お弁当のおかずの組み合わせみたいな感じかな。
もっぱらアメリカ株式に投資し、アメリカの株式指標の一つであるS&P500に連動する投資成果を目指すファンドです。
(eMAXIS Slim米国株式(S&P500)目論見書より)
ご覧のように世界を代表する企業に分散投資できるのが最大の魅力。今後もアメリカ経済が好調と判断するならいいファンドだと思います。
この3つが私の現在のつみたてNISAの買い付けている銘柄です。
私はつみたてNISAを始めて3年になります。昨年まで20%以上の運用成績を上げていましたが、昨今の世界情勢で運用収益は7%台まで落ち込んでいます。含み益が半分以上減ったわけですから、悲嘆に暮れているに違いない…
いえいえ、今がチャンスです!
(投資は自己判断でお願い致します。)
つづく
つみたてNISAどれを買えばいいの?
つみたてNISAの対象商品は、国が定めた条件をクリアした長期投資に適している投資信託です。販売手数料が基本無料(ノーロード)です。各証券会社が取り扱っている商品から、各自のリスク許容度に応じて購入します。
リスク??
例えば、昨今の国際情勢でよく登場するロシアの「ルーブル」。ルーブル建ての国債や株式を購入したいと思いますか。現在の状況では国債を買っても3年後、5年後、10年後償還されるか非常に不透明です。ロシアは経済的破綻が懸念されていますから、購入のリスクは非常に高いといえます。
一方、日本の国債はどうか。国の破綻が起き、国債の償還ができない事態になることが考えられますか。現在のところその懸念はなさそう、つまりリスクは低いと言えます。
一般的に、新興国や途上国の株式や債券はリスクが高く、アメリカをはじめとする先進国の債券や株式はリスクが低いと言えます。その中でも、国債は株式よりもリスクは低いと言えます。
でも、リスクが低ければリターンは小さく、リスクが大きければそれだけリターンも大きいと言えます。そうしたことを考えて、購入する商品を選定します。
あんまり小難しいことを言っても面倒なので、私がつみたてNISAで購入している商品をご紹介します。
①eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
国内株式 国内債券 国内REIT
先進国株式 先進国債券 先進国REIT
新興国株式 新興国債券
という8つのカテゴリーに同じ割合で投資するので、国内が冴えなくても新興国でカバーする、あるいは、新興国がさえない時は国内や先進国でカバーするという感じで、リスクを分散させることができます。
私が最初に買ったのはこのファンドでした。
買いかどうか?
まずまず。
確かに資産を分散させるのはリスクヘッジになります。
しかし、どのカテゴリーも同じ割合というのが気になります。
先進国株式と国内のRIETでは市場規模が違いすぎますが投資割合は同じです。そこをどうとらえるかは各自の判断になりますが、大きなブレはないものの大きなリターンは期待できません。ですからリスクは取りたくないけども、まずまずの成果を上げたいという場合にはいいファンドだと思います。
つづく
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