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年金制度について考える① ~若い人たちにはもっと知ってほしい日本の年金制度

f:id:yy5226:20220406173545j:plain「将来自分が高齢者になったときに、年金はもらえないのではないか」、あるいは「年金なんてあてにしていないから、保険料なんて払わない」という声はよく耳にします。さて、こういう発言をする人たちは日本の年金制度を理解したうえでの発言でしょうか。おそらくなんとなくの風潮でこうなってしまうのでしょう。大人でもそうですよね、〇〇市は市民税が高いだの安いだのよく言っています。(住民税はどこも同じです。)

日本の年金制度が破綻するとかしないとかいう問題はさておき、(絶対にしないと思いますが)、日本の年金制度のいいところと保険料を払わないことによるデメリットをサクッとつづりたいと思います。


■日本の年金制度
 簡略化した説明です。
国民年金 20歳以上60歳未満の国民が全員加入する。
 第1号被保険者 自営業の人や学生
 第2号被保険者 サラリーマンの人
 第3号被保険者 第2号被保険者の配偶者

厚生年金保 サラリーマンが加入する。厚生年金保険料は給料から天引きされるので自分で納める必要はない。国民年金の保険料も含まれている。

日本の年金制度は2階建てなっています。
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こう見ると会社員は1階と2階の年金をもらえるので恵まれているといえます。


■老後の年金のコスパ
簡略化するために国民年金のみ考えます。
国民年金の保険料総額を算出します。
 40年加入すると65歳から満額もらえます。(計算上令和4年度の保険料が40年続くと仮定します。実際は物価や賃金の伸びを反映させて毎年変わります)
 16,590円×12か月×40年=7,963,200

65歳の時の満額もらえる年金額(これも令和4年度価格ですから将来はもちろん違います。)
 令和4年度 777,800円

何年もらえるとペイするか見てみます。
 7,963,200÷777,800=10.238…
 つまり10年ちょいもらえば、つまり75歳まで生きていれば支払保険料の元は返ってくることになります
 現在の日本の平均寿命を考えると悪くないと思いますが、いかがでしょう。

もっとも、この金額自体が良いというのではありません。もっとお金が必要ならばたくさん稼いで、厚生年金でたくさんもらうとか、個人年金に加入するとか様々な方策を検討する必要があります。

若い人たちにはもっと年金制度について学んでほしいと思います。
次回は「障害年金」を考えます。




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